月刊『Hanada』10月号で、八幡和郎氏が 「杉田水脈議員へのメディア・リンチ」という 記事を寄稿していた。 なぜか表紙では「杉田水脈は悪くない!」という 見出しになっているけども。 記事では、杉田議員のLGBTに関する 発言(『新潮45』8月号)が「舌足らずだったり、 揚げ足を取られやすい表現」と断ったうえで、 朝日新聞やNHK、週刊文春、神戸新聞などの 杉田議員への批判を取り上げ、それらが 「信じがたく、酷い人権侵害」と記している。 杉田議員を批判する左派が彼女の発言を 「LGBTに対する人権侵害」と叫べば、 彼女を擁護する人もその批判が「人権侵害だ」と反論する。 どっちも人権侵害って、なんだかなあ。 私は「人権」という言葉に若干の違和感を覚える。 なんだかそれが絶対の価値観であるかのように なっていることへの警戒感があるし、 錦の御旗のごとく、それさえ掲げれば「正義だ」と 言わんばかりの単純思考がどうしても気にかかるのだ。 「人権って大事だよね!」というセリフは、 「平和って大切だよね!」というのと似ている。 ・・・それはそうなんだけど、世の中、そんなに単純に できているのだろうかと思ってしまうのだ。 私はひねくれているのだろうか。 そもそも「人権」という概念が本当に日本に馴染んでいるのか、 かなり曖昧な概念ではないのだろうか。 だからこそ使うときには慎重でなければならないと思う。 八幡氏の記事の中では、杉田議員へのメディアによる “卑劣な攻撃”について「アゴラ」に書いたところ、 香山リカ氏がこうツイートした、と記されている。 「窮地に追い込まれたとき、人が最後にすがれるもの、 それが誰もが生まれながらに与えられている権利、 『人権』です。これで人権の大切さを少しは おわかりいただけましたでしょうか」 要するに杉田議員への批判を「人権侵害だ」として 彼女を擁護したことへの香山氏の皮肉なのだが、 これに対し、八幡氏はこう記している。 「偽リベラルだけでなく、保守派も人権という視点を ツールとして、反対派からの攻撃に対抗したらいいのに、 という心温まるアドバイスだと評価しておこう」 皮肉に対して皮肉で返したつもりなのかもしれないが、 ひねりまくっていて、もう問題の本質が よくわからなくなってくる。 挙句に、杉田議員は突破力がある、 皆がその突破力を恐れている、と述べている。 突破力??? よくわかんないなあ・・・。 というわけで、もう一度、杉田議員の寄稿文を読んでみた。 彼女は「税金の使い道」を大義名分に掲げてはいるが、 どう読んでも、「子供を作らない=生産性がない」だし、 「普通に恋愛して結婚できる人が同性愛者になるのは不幸」と 断じている。 結論。 「政治家は言葉が命」 ただそれだけだと思います。 次回道場では、このあたりの話も もくれんさんがしてくださるかな? (もっとキョーレツかもしれない)
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